予防歯科とは

 予防歯科とは、歯周病や虫歯などに感染する前の予防を大切にすることです。

 歯周病や虫歯などに感染してからの治療ではないです。

 歯とお口の健康を維持するために、歯科医院などでの「プロフェッショナルケア」と、歯科医院等の指導に基づいた毎日の「セルフケア」の両方で、「予防歯科」を実践します。

 予防歯科を実践する上で、歯科医院での定期的な健診が非常に大切です。

・ 予防歯科 スウェーデン

 「スウェーデン」も、かつて、むし歯、歯周病等の感染症で、多くの国民が、歯を失っていました。

 これではいけないということで、1970年代に、スウェーデン国家的な計画として、「予防歯科」を発足させました。

 国家的な計画としての「予防歯科」は、非常に良好な結果をもたらし、現在のスウェーデンは世界で最も歯科に関する疾患が少ない国となりました。

 スウェーデンでは、歯を失った経験のある30~50代の患者さんが、3~4か月ごとに歯科医院で定期健診を受けブラッシングを続けた結果、
その後30年間にさらに歯を失う人の数を約4分の1にまで減らすことに成功したのです。

 つまり、「予防歯科」によって、年をとっても歯は残るということを、スウェーデンの国家的な計画としての「予防歯科」が証明しています。

 こうして、スウェーデンは、「予防歯科」において、先進国となっています。

「予防歯科」先進国スウェーデンでは約70%の人が、ブラッシング(歯ブラシ)以外にデンタルリンス、デンタルフロスも使うのは当然と考えています。

一方日本では、ブラッシング(歯ブラシ)だけで充分だと考えている人が50%以上います。

 実際、歯ブラシ以外のオーラルケア用品の使用率においても、スウェーデンでのデンタルフロス使用率は50%以上で日本の20約%の2倍以上、デンタルリンスの使用率は約40%で、日本の約20%に比べて約2倍です。

スウェーデンでは、短い時間でも、効率のよいオーラルケアが実践されていることがわかります。

 ①自分の口の中を知るための検査 
                                   
 予防歯科では自分の口の中を知ってもらう検査から始まります。

口の中の写真やレントゲンで虫歯や歯周病があるのかなど、細かく確認していきます。

また、歯の神経がない歯がどれくらいか、削られていない歯の数など今までの治療経過がわかってきます。
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 ②自分でできる予防法を教えてもらう

 予防歯科の9割は自宅で毎日行う予防法を知り、実践していくことです。

 デンタルフロスやフッ素、間食の取り方など虫歯や歯周病を予防する方法を教えてもらいます。

 ③バイオフィルムを除去する

 バイオフィルムとは歯の表面についている膜のことです。
 
 この膜に細菌が感染し、虫歯や歯周病が進行していきます。

 定期的に感染したバイオフィルムを取ることによって虫歯や歯周病を予防していきます。

 ④定期的にクリーニングを行う

 バイオフィルムは3~6ヶ月程度で定期的に取り除いていく必要があります。

 また、虫歯や歯周病が進行している方は短期間でクリーニングを行う必要があります。

 予防歯科はリスクを調べ、そのリスクに合わせた期間でメンテナンスを行います。

 ⑤歯科医は歯の大切さを知っています。

 また、歯の予防方法も知っています。
 
 多くの場合、適切な予防法をとれば虫歯や歯周病は防げる病気なのです。

しかし、多くの人はその予防法を知らなかったり、実践できなかったりするため虫歯が繰り返され、歯周病が進行してしまうのです。

 将来自分の歯で過ごしたい方はできるだけ早く、予防歯科を始めてください。